先日はどうもありがとうございました。

メールの不具合により、感想レポートの提出が遅くなったことをお詫び致します。

 

 市中の医院に実習に行ったのは初めてで、患者側からは今までに何度も地元のお医者さんのところには通っていたので、患者を診る立場からの視線は真新しくて興味深いものばかりでした。

 

 患者さん方も大学病院のような機関でないのに見学している学生がいるというのにとまどったり不快に思う人がいるかもしれないと思いましたが、今までも学生がよく来るということで患者さん側が慣れていらっしゃったのと、先生のところは学生が見学しにくるほど良い病院だということで評判になるというメリットもある聞き安心しました。夕診に来られた患者さんでわざわざ遠いなか、木戸先生の診療を受けに来た方が「いいところに勉強しに来ているね」とおっしゃっていたのがますます自信になりました。

 

 受診される患者さんはバラエティに富んでいて、たとえばオーストラリアの女性のかたも木戸先生が外国での診療経験があるということで大きく信頼されていることを感じました。またその国柄なども考えねばならないとか、ただ語学ができるというだけでなくその民族性なども考慮すべき問題が多いことには、そこまで考えたことはなかったので、ただなるほどと驚くしかありません。私は影響を受けやすいので、少しかじっている北京語でも本当に勉強しようかという気になっているぐらいです。 

 

 往診では患者さんの家族関係や性格、いろいろな要素がからんできて、かかりつけ医というものがいかに重要であるかということを知ることが出来ます。また、これからの高齢化社会は医療費も高騰するだろうし、無駄に入院せずに、できれば在宅で人生の最期を迎えたいという希望を持たれる方も増えることだと予想できます。

そういうわけで、往診は学生の実習にも取り入れたらよいのではないでしょうか。

私が見学したときは家族のいらっしゃる高齢者のお宅でしたが、独居老人のような患者さんの生活がどのようなものであるのか、食事や衛生面、娯楽などはどうしているのか、百聞は一見にしかずのようです。

 

 医院を見学している中でも一番印象に残ったのは、コメディカル、つまり看護師さんたちのパワーです。大学病院の外来診療では医師の診療の雑用をこなしているだけという印象が強かったのですが、木戸医院の看護師さんたちは多人数の診療もスムーズに快く進むための心配りがあちこちに見えて、見ていて気持ちよかったです。診療、往診、待合室での対応など看護師のチームの一員としての力を感じました。

笑顔でしっかり仕事ができる仕事仲間を作っていくというのも、診療が成功する大きな要素ですね。

 

最後に、木戸先生、スタッフのみなさん、それから木戸(大)先生、お母様、見学を受け入れて頂きまして本当にありがとうございました。

 

月曜からまた臨床実習が始まるので木戸医院に見学にいって感じたものを踏まえて、インタビューの方法など考えを持って臨んでみます。

6回生女子